仮面ライダーはいろいろ凄いと思うのです

現在公開中の映画、「仮面ライダー 平成ジェネレーションズ FINAL」を劇場で観てきました。

映画公式ページより
(映画公式ページからお借りしました)

仮面ライダーシリーズは、現在放送中の「ビルド」、その前の「エグゼイド」、更にその前の「ゴースト」と観てきているのですが、「いろいろ凄いなあ」としみじみ思います。

ストーリーがよく出来ている、というのはもちろんとして、次々と変身バージョンを生み出していくアイデア、それを可能とする技術力、CGの技術など、見応えのあるものとなっています。「所詮子どもの観るものでしょ?」と思っておられる方がおられるとしたら、損をしていると思います。大人が観ても十分楽しめるものとなっています。

そのようにドラマとして凄い、というだけでなく、言葉を選ばずに言えば、「商売上手だなあ」と思います。
ドラマのスポンサーであるバンダイと上手く提携して、新たなアイテムが登場してすぐのCMですかさずその商品を宣伝するあたり、世の親御さんの悲鳴が聞こえてきそうです。このクリスマス商戦を見据えた時期に、漏れなく新アイテムを登場させています。

更に、最初に述べた現在公開中の映画は、過去のシリーズの仮面ライダー、「オーズ」「フォーゼ」「ガイム」「ゴースト」「エグゼイド」も登場するので、過去のシリーズのファンが観に行こうと思う可能性がありますし、過去のシリーズを観ていない人は、「DVDかBlu-ray買って観てみようかな」と思う可能性もあります。前売りチケットの中には、特典付きの物もあり、今回で言えば、「ビルド」の変身アイテムである「フルボトル」の「エグゼイド限定バージョン」が特典でした。ファンであれば「欲しい!」と誰もが思うであろう物です。
そのようにして、何重にも購買意欲をかき立てる仕掛けを張り巡らせているのです。

どのような消費者がターゲットなのか正しく分析し、その消費者インサイト(深層心理)にきっちりフォーカスしたマーケティングの結果だろうと思います。仮面ライダーは、ただ面白いだけではなく、マーケティングのお手本にもなっていて、学ぶべきものが多いなあと思うのです。

皆さんも是非ご覧になって欲しいなあと思うのです。