ビオディナミワイン

GRANGIOVESE SESTI 2022

GRANGIOVESE SESTI 2022

誕生日のお祝いに頂戴したワインである。

このワイン
作り手のジュゼッペさんがユニークな経歴の持ち主らしく
大学で天文学を学び、その後は演劇も学んで
1975年にモンタルチーノに移り住み、1992年からワインを作り始めたらしい。
ぶどうの栽培理論は、ビオディナミ農法に基づくとのこと。



ん?ビオディナミ農法ってなんじゃ?
となりますよね。

僕はこのワインを調べていて、初めてビオディナミ農法(英語ではバイオダイナミック農法というらしい)を知った。

いや、正確には
先に紹介した「『家のみ』で身につける語れるワイン」という本でも触れられていたのだが、意識に残っていなかった。

本の記載を少し引用すると
「ドイツの哲科学者で人智学者のルドルフ・シュタイナー(1861ー1925)が提唱した農法です。・・・化学的な薬剤を使用せず、自然、植物、生物が本来持つ力を引き出し生命体全てのバランスを整えることに焦点を当て、天体や宇宙のエネルギーを土壌やぶどうに取り込むというコンセプトです。
この農法には主に4つのポイントが挙げられます。
1、化学肥料、農薬、除草剤など化学薬剤の非使用
2、酸化防止剤(亜硫酸塩)の使用の制限
3、天然由来の調合剤(肥料)の使用
4、天体の動きと連動した農事暦の使用」

ということらしい。
天然由来の調合剤とは、雌牛の角に雌牛の糞を詰めたものを土に埋めて発酵したものだったり、水晶の粉末だったりするらしい。
農事暦とは、太陰暦と占星術に基づいたもので、天体の動きに合わせて農作業の日程を決めるらしい。



これ読んで、「なるほど!それはよさそうや!」ってなる人は恐らくごくごく一握りではないか。

ビオディナミ農法がよい、ということは科学的には証明されていないようだ。

とはいえ、頂いたワインは美味しかったので、それが答えかもしれない。



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