やはりというべきか
もう10日ほど前のことになるが
引退すると言った舌の根も乾かぬうちに
”G.O.A.T."ことトム・ブレイディが、現役を続行することが発表された。
【AP Photo/Mark LoMoglio】
引退してしまうと思って、少し感傷的になった僕の気持ちを返せ!
と叫びたいところだが、どこに叫んでよいか分からない。
何にしても、23年目、45歳のシーズン
ブレイディがどのようなプレーをするのか楽しみである。
そんなNFLのオフシーズンだが
今年も、超がつくほどの大物選手の移籍が相次いでいる。
まず最初に飛び込んできたのが
シアトル・シーホークスの
フランチャイズQBだった、ラッセル・ウィルソンが
デンバー・ブロンコスへ行くことになったニュースである。
【AP Photo/Matt Ludtke】
第48回スーパー・ボウル制覇も経験している
チームの顔中の顔だった。
一昨年頃から、チームとギクシャクしている様子が伝えられていたので
そのうち、と思ってはいた。
ペイトン・マニング引退後、柱となるQBが不在のブロンコスを
再び強豪チームに戻せるのかが注目される。
そして
アトランタ・ファルコンズの
フランチャイズQBだった、マット・ライアンが
インディアナポリス・コルツへ
【AP Photo/John Bazemore】
ヒューストン・テキサンズの
同じくフランチャイズQBだった、デショーン・ワトソンが
クリーブランド・ブラウンズへ
【AP Photo/Eric Christian Smith】
それぞれ移ることになった。
コルツは、アンドリュー・ラックがフランチャイズQBだった頃から
今ひとつ勝ちきれずにきており、スーパー・ボウル出場経験がある
ライアンが立て直すことができるのか、が問われる。
ブラウンズからは、ワトソンに押し出される形で
恐らく、昨年のスターターQBだった
大学時代にはハイズマントロフィーも獲得しているベイカー・メイフィールドが
放出されるだろうと言われている。
ワトソンは、昨シーズンは、オールアウトしており
刑事事件は不起訴となったとはいえ、民事事件は係属中で
リーグも処分する可能性がある、という問題を抱えながらの移籍である。
テキサンズでも、安定性に欠く面があり、ブラウンズで上手くはまるのか
見てみたい。
オフェンスでは他にも
グリーンベイ・パッカーズの
エースWRだった、デイバント・アダムスが
ラスベガス・レイダースへ
【AP Photo/Aaron Gash】
ピツバーグ・スティーラーズの
エースWRだった、ジュジュ・スミス・シュスターが
カンザスシティ・チーフスへ
【AP Photo/Keith Srakocic】
それぞれ移籍する。
アダムスの移籍により、2年連続MVPを獲得した
パッカーズのQBアーロン・ロジャースはエースターゲットを失うことになる。
また、スミス・シュスターの加入により
チーフスのQBパトリック・マホームズは、更なる飛び道具を手に入れた。
ディフェンスの大物移籍といえば
昨年度スーパー・ボウルチャンピオンとなったロサンゼルス・ラムズの
LBボン・ミラーがバッファロー・ビルズへ
【AP Photo/Marcio Jose Sanchez】
シカゴ・ベアーズの中心的LBカリル・マックは
ロサンゼルス・チャージャーズへ
【Todd Rosenberg via AP】
移ることになった。
ボン・ミラーは、NFL屈指のパスラッシャーだが
NFLトップのディフェンス選手であるラムズのDLアーロン・ドナルドが
名指しして、自分が現役を続行するのは、ボン・ミラーもチームに残ればだ
と言っていたことに影響するのか。
カリル・マックは、昨シーズンを怪我で不本意に終えたことを取り戻せるのか。
現段階でも、以上のような超大物選手の移籍が相次いでおり
今年も、NFLのオフシーズンからは目が離せない。