肉の声が聞こえるか

肉の声を聞いたことがあるだろうか。

僕はない。



しかし、僕が師と崇めるシェフには
肉の声が聞こえるらしい。




僕は、日本バーベキュー協会が認定する
初級バーベキューインストラクターの資格を持っていた。
(今確認したら今年の5月で期限が切れていた。)

この資格を取ったことで
WeberのBBQグリルを買って、炭の熾し方を学び直したり

「BBQといえば、屋外で炭を使ってやる焼肉」
という一般的な固定観念を捨て

「BBQでは、大きなステーキ肉を豪快に焼く」
という発想の転換をすることができたことは、非常に大きい。

そして、ステーキ肉の焼き方も、随分上手くなったと悦に入っていた。



そんな折のこと。

僕が師と崇めるシェフのお店で
いつものようにビステッカ(ビーフステーキ)を注文し
できあがりを待ちながら
「なんであんなに美味しく焼けるんやろ」とつぶやいたところ

ソムリエさんが一言
「肉の声が聞こえるらしいんです。」



カウンター越しに厨房でお肉を焼くシェフを見ると
丁寧に丁寧に、本当にお肉と会話しているように、大事に大事に焼いていた。



その他にも、色々と下準備のことなども教えてもらったので
次にステーキを焼くときから、真似できるところを真似してみると
肉の声は聞こえはしなかったが、今までと確かに違いが感じられるほど
美味しく焼けた(はず)。




そんなシェフが、うちに来てくれて
ステーキを焼いてくれたときの写真がこちら。

ステーキ

ステーキ

ステーキ

ステーキ

ステーキ

プロはやっぱり凄い。

僕にもいつか、肉の声が聞こえる日はくるだろうか。



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