司法修習というもの

今現在、司法修習生の指導担当というものをしているので
司法修習について書いてみたい。

司法試験に受かれば、すぐに弁護士や裁判官や検察官になれるかというと
そうではない。
皆、司法修習というものを経ている。

僕は司法修習61期(旧試験)であるが
その時は、前期修習2か月(埼玉県の和光市にある司法研修所で座学)をしてから
全国に散らばり、裁判所の民事部、刑事部、検察庁、弁護士事務所にそれぞれ3か月ずつ配属され
(実務修習という。僕は東京修習だった。)
司法研修所に戻り後期修習2か月をした。
合計1年4か月間が司法修習の期間であった。

司法研修所
司法研修所。Wikipediaより

司法修習をすれば弁護士などになれるかというと、そうではなく
通称2回試験といわれる試験に合格してはじめて、弁護士などになることができる。

あらためてこう書くと
試験ばっかりしており、相当勉強好きそうにみえるやろうなと
他人事のように思う。

司法研修所の前期修習は、同期約550人が寮生活を送り
1クラス70人程度のクラスに分かれ、講義を受けた。

この期間に、気の合う友人もでき
今は東京や名古屋で働いているが、今でも京都に来れば声を掛けてくれ
僕も向こうに行けば一緒にご飯を食べたりしている。

同じ法曹を目指す者同士
色々な考え方の違いはもちろんあるが
やはり通じ合うところが多く、今でも続く人間関係を形成することができた。
これは、司法修習の大事な役割であったと思う。



その司法修習の期間は、今は全部で1年程度である。
しかも、新型コロナウィルスの影響で
司法研修所に集まっての導入修習(僕らのときの前期修習に相当するもの)はなくなり
ここ2年はオンラインで講義を行っているようである。

人は与えられた環境に嘆いてばかりでは前進できないため
今の司法修習生は、その中でもプラスの面を見つけてやっていくほかないが
それでもやはり、僕らの頃に比べれば、かわいそうだなと思う。

修習期間も大幅に短くなったうえ
司法修習生同士の横の繋がりも希薄にならざるを得ないプログラムになっている。



だから僕は、自分が担当している司法修習生には
僕から広がる人間関係や、その他様々なことにも
可能な限り触れる機会を与えてあげたいと考えて、日々の指導に当たっている。

指導と言っても、あれやこれやと一から教えるのではなく
考え方のヒントを与えたり
何より、僕の姿を飾らずに見せているだけなのであるが。



そうした司法修習生との関係は
僕自身にとっても財産になるし
司法修習生にとっても、財産になってくれればよいなと思う。

今年担当した司法修習生にも、大きく羽ばたいて欲しいなと思う。
そして、毎年司法修習生を受け入れる時期になると
これまで担当した司法修習生(現在は弁護士等)は元気にやっているかなと
懐かしくなる。



というわけで
司法修習生を連れて打合せなどを行うと、たまにご依頼者などから質問を受ける
司法修習について書いてみた。





さて、前の記事「”GOAT”」から随分時間が経ってしまったが
ブレイディは、見事にスーパーボウルを制覇し
7度目のロンバルディー・トロフィーを獲得した。

スーパーボウルを制覇したブレイディ
【AP Photo/Ashley Landis】

そして、今年のシーズンも好調を維持している。
本当に化け物である。



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