ジャズの「ノリ」を科学する ー 読書日記 ー

すごい面白い本を見つけてしまいました。

それがこれ

ジャズの「ノリ」を科学する

この本、帯部分に書かれているとおり

「スウィングからビバップ、クール、ハードバップまで
代表的なミュージシャンの8分音符タイミングの特徴
その変遷がコンピューター解析で一目瞭然!」

なのです!!

この本、内容がとても分かりやすい!!
譜面通りの8分音符2つの長さを1として
(つまり、8分音符1つを0.5として)
譜面通りであれば最初の8分音符が「0」、2つ目の8分音符が「0.5」となるところを

レスター・ヤングや
チャーリー・パーカーや
ファッツ・ナヴァロや
マイルス・デイヴィス
などのジャズの巨匠たちが
それぞれの8分音符をどのタイミングで鳴らしているのか
を図も使って示してくれているのです!!

例えば、この曲でのチャーリー・パーカーは
最初が0.19、2つめが0.78
といった具合に!!

これなら頭でっかちの僕にも分かりやすい!!




この感動、伝わりますでしょうか?



僕は、自他ともに認める体育会畑を歩んできた人間で
音楽は、幼少期にピアノを少しかじり、バイエルだったかくらいで
面白くなくなって挫折したという経歴の持主です。

当然、譜面など読めるはずもありません。

それが、今年の6月からテナーサックスを習い始め
レッスンでも、ぼちぼち、ジャズのスタンダードナンバーが練習曲として登場し出しました。

今は譜面通り演奏することにすら、四苦八苦している状態ですが
演奏しながら
「何か、のっぺりした演奏やなあ。これ全然、ジャズやないなあ。」
と思いだしておりました。

「ジャズっぽい演奏って、どんな風にするんやろか。」
と思っていたところ、この本を見つけたのです。

神は、求める者に施しをしてくださるのでしょう。



著者の井上裕章さんは、医師である傍ら
ご自身もジャズ・ピアニストとして活動しておられる方です。

演奏の理論本は、ある程度譜面が読みこなせることが前提となっているものが
多いように思います。

初心者向け、と銘打っていても、読んでみると
よく分からんことを「これくらい分かるよね?」という空気で押しつけてきます。

「それが分からんから、読んでるんやんかい!!」
と言いたくなり、途中で読むのが苦痛になってきます。



しかし、この本は、僕のような音楽初心者にも分かりやすく
最後まですいすいと読み進めることができました。

焦点が、「8分音符のタイミング」という一点に絞られていたからだと思います。



この本を読んでみて、登場したジャズの巨匠たちの演奏を聴いてみよう!
とも思えたので、ジャズの魅力を伝える点でも、優れた本だと思います。