僕はアメフトが好きなのですが




僕はアメフトが好きです。

なのに、毎年、後輩の試合はネットのハイライトで観る程度。
スタジアムに行くのは、KG(関西学院大学)には特別の思い入れがあるので、せいぜいKG戦くらい。

NFLの試合も、ファンのPATS(ペイトリオッツ)の放送を撮りだめして、適宜早送りして観るくらい。



その僕が

「アメフト面白いですよ!」
「アメフト観ましょう!」
「是非スタジアムへ!」

とか言ってんねんから、ちゃんちゃらおかしいということに、今更ながら気付きました。




でも、もう少しアメフトが認知されてもええのになあ、とは思うわけです。



「先生ってラグビーされてたんですよね?」とか
「アメフトとラグビーってどこが違うんですか?」とか
「アメラグ」とか

そろそろ、言われへんようになってもええのになあ、と思うわけです。



もちろん、アメフトの認知の低さは、ひとえにアメフト側に問題があるのであって
ラグビー側の咎にしようなどとは1ミリも思っておりませんので、誤解なきようお願いします。





では、アメフト側の問題とは何か。




①試合時間が長い

まず、何せ試合時間が長い。
NFLは15分クォーターなので、単純に考えて15×4=60分で終わりそうなものですが
プツプツ試合が止まって時間も止まるし、クォータータイムやハーフタイムを挟むので、だいたい試合終了まで3時間くらいかかります。

人生は有限です。貴重な3時間を何に使うか。
「よし、アメフトを観よう!!」
とならなかったとしても、それは致し方なく、アメフト側の責任です。

他の多くのスポーツが、おおよそ2時間程度で終わることを考えれば
観ようとすることへのハードルが高いといえます。




②ルールが分かりにくい

そしてよく言われるのが、ルールが分かりにくい、ということです。

・①でも触れた、プツプツ試合が止まるのがなぜか分からない
・人が出たり入ったりするのはなぜか
・反則が多くて何が起こったかよく分からない
・どこにボールがあるのか分からない

などと、僕も何度言われたか分かりません。

野球やサッカーをはじめ、バスケ、バレー、ラグビーなどのより日本で馴染みの深いスポーツは、選手交代がはっきりしており
誰が出て誰が入ったか、テレビのテロップにも表示され、交替の意図も含めて観る側に分かりやすくなっています。

ところがアメフトは、基本的に1プレーごとにころころ選手が代わり
誰が入って誰が出たか、こちら側でよく見て確認しなければ、誰も教えてくれません。

あの、ころころと選手が代わるのを見て、慣れない人が「???」となったとしても
それは、他のスポーツと違うことをしていながら、事前に心の準備をさせていなかった
アメフトの責任と認めざるを得ません。

反則にしても、種類が多く、進んだり戻ったり。進のも戻るのも、ちょっとだけだったり、いっぱいだったり。
そりゃ混乱するわいな、という感じです。




③観る機会が少ない

そしてマイナースポーツの宿命。

テレビ放映がほとんどなく、どこで、いつ、誰が何の試合をしているのか、コアなファンは追いかけているので知ってますが
そうでなければ、知らない間に始まり、終わっています。

これは、認知が低いがために、視聴率が得られない、そのため放映されない
という悪循環を辿っているわけです。





このようにざっとみただけで、認知されるために数々の問題を抱えているかにみえるアメフト。


しかしこれ、僕に言わせれば、すべてアメフトの醍醐味なのです。




①試合時間が長い

ということは、じっくり見応えがある、ということです。
ハーフタイムで、試合の形勢ががらっと変わるということも珍しくありません。

特に有名なのは、2013年2月に開催された第47回スーパーボウルです。
前半終了までは21-6でレイブンズが一方的だったのが、ハーフタイムを挟んで後半49ersが猛追し、一時31-29の2点差まで詰め寄りました。

毎年恒例、僕は生でスーパーボウルをテレビ観戦していますが、前半では予想できない試合展開でした。

この試合、第3Q開始直後に停電となり、34分間試合が中断されたので、4時間近くあったのではないでしょうか。
最終はレイブンズが逃げ切る形で勝ちましたが、見応えのある試合でした。




②ルールが分かりにくい

プツプツ試合が止まる間に、オフェンスは次のプレーはパスでくるのか、ランでくるのか、パスだったらどのゾーンのどんなパターンを狙うのか
などと予想するわけです。

予想する際には、フィールドに誰が入っていて誰が出たのかも関係します。

僕が大学にいたときも、相手チームのビデオを観て、この体型でこの面子のときはこのパターン、などとスカウティングしていました。

阪神ファンのおじさんたちは居酒屋で采配をふるうのですから、きっとアメフトのプレー予想も得意なはずです。

阪神で思い出しましたが、鳥谷選手退団は残念なニュースでしたね。




反則が多い試合は観ていて面白くないので僕も嫌いですが、反則が試合を決定づけることもあります。

2019年2月の第53回スーパーボウルでは、ラムズのロビー・コールマンのペナルティがパッツの勝利に有利に働きました。




そして、どこにボールがあるか分からないほど、スピーディーでフィールドを広く使ったプレーが展開されている
ということです。





そんなアメフト。

今年もシーズンが始まっています。

トム・ブレイディ
(トム・ブレイディFBより)

GAME PASSやDAZN、日テレG+などで放映されています。




せめて、そろそろ、僕がラグビーをやっていたのではない
ということだけは、よろしくお願いします。