DB's PRIDE⑥

DB's PRIDE

「DB's PRIDE」についておさらいです。

どれだけDLやLBが頑張ったとしても、それですべての攻撃を止められることはなく、DBがいなければタッチダウンになってしまう。DBがいなければディフェンスは成り立たない。
反対に、DBですべての攻撃を止められることはなく、DL、LBがタックルしてくれることを信じて自らの身を挺する。
それがDBのプライドである。

抽象化すると
「自分は自分の役割を全うせねばならず、そのために最大限の努力をしなければならない。しかし、自分が出来ることは限られているのであり、仲間の協力がなければ目的は果たせない。与えられた役割を自覚したうえで、努力し続けなければならない。」
ということになります。

是非一度、こういう観点でアメフトをご覧になっていただきたいと思います。
派手なプレーの裏では、直接的に目立っていない選手も着実に仕事をしていることが分かるはずです。それが見えたとき、アメフトを観る楽しさが別次元に行くことと思います。

僕自身、「DB's PRIDE」をどれだけ実践できていたかというと、人に誇れるところはありません。
1回生の秋、2回生の秋に2年続けて鎖骨を骨折してアウトし、公式戦にスターターとして出させてもらえるようになったのは3回生になってからでした。
3回生のときは、4回生でキャプテンだった河合道人さんがSS(ストロングセーフティー)でいてくれました。僕は当初はFS(フリーセーフティー)で出場し、途中からCB(コーナーバック)になりましたが、「道人さんがいてくれる」と精神的に頼っていたことを否定できません。
4回生の時には、ポジション唯一の4回生でしたが、同じディフェンスメンバーでオールジャパンにも選ばれたキャプテンの中村や同じくオールジャパンに選ばれた山下を中心とした、リーグ最強とも言われたディフェンスラインに助けられていたと思います。

そのような僕が言うのは口幅ったいですが、最近の京大の後輩たちのプレーには、「DB's PRIDE」があまり感じられないなと思ってしまっています。
ここ数年、以前に比べれば良くなってきているというのがOBの共通の見解なのだろうと思いますが、DBを見ていると、ディープさえ守っていればよいというシチュエーションでディープを立て続けに抜かれる、簡単に外側を回られてロングゲインを許す、などが目に付きます。
自分の力量と相手の力量との関係で、シチュエーションによっては一か八かの勝負を賭けなければならない場合も確かにあります。でもそうでない場面で勝負を賭けるのは、守るべきものがない単なるギャンブルです。

「昔の京大はよかった」などと言うつもりはありません。アメフトの戦術はどんどん進化していますし、変えるべきことは変える必要があると思います。しかし、京大が勝つためのフィロソフィーは変わらないのではないかと思っています。

今週末、後輩たちの試合を観る機会があります。「DB's PRIDE」を感じるプレーを観られることを楽しみにしています。

というわけで、これまでは「DB's PRIDE」にフォーカスを当てて書いてきましたが、次からは、もう少し広く、アメフトについて書いてみたいと思います。