稲森和夫の実学 - 読書日記 -

稲森和夫の実学

今年の1月中には読み終えていた本です。
去年までは、目新しいビジネス書に手を伸ばしてきたのですが、今年はいわゆる「王道」のビジネス書も読んでみようと思っており、その手始めで、京都といえばの稲森和夫氏の書籍を読みました。

「何かを成そうとするときは、まず心の底からそうしたいと思い込まなければならない。『わかってはいるけれど、現実にはそんなこと不可能だ』と少しでも思ってしまったら、どんなことも実現することはできない。どうしてもこうでなければならない、こうしたいという、強い意志が経営者には必要なのである」

「企業の使命は、自由で創意に富んだ活動によって新たな価値を生み出し、人類社会の進歩発展に貢献することである」

「私の経営哲学の根底にあるのは、『人の心をベースとして経営する』ということである」

「会社の使命はそこに働く従業員一人一人に物心両面の幸福をもたらすと同時に、人類、社会の発展に貢献することである」

一代で京セラをここまで大きくした稲森氏の言葉には重みがあります。そして、やはり、企業経営においては、「人の心」が大切であり、従業員一人一人の物心両面の幸福が大前提であると確信しました。