コンビニ人間 − 読書日記 −

コンビニ人間

今年1冊目に読み終えていた本です。
最近は、興味関心からビジネス書を読むことが多く、久しく小説を読んでないなあ、とふと思い、お正月くらい小説を読んでみるか、と思い立ったのでした。SNSで繋がっている方が読んでおられるのを見て、この本を選びました。

芥川賞受賞作を久々に読み、「なるほど、芥川賞取りそうな作品だな。」と思いましたし、作品としては完成度が高いものなのだと思います(私には小説を的確に評価する見識はないことをご了承ください。)。

もっとも、個人的には、登場人物の中で好きになれる人がおらず、今ひとつ作品に入り込めませんでした。また、主人公が再びコンビニに戻っていくところが少し唐突な感じがしてしまいました。

ではこの作品に対して否定的な評価をしているかというと、そうではなく、描写が豊かで、現代の人間同士の関係を浮き彫りにしているように感じられました。やはり、たまには小説も読まなくては、と思わせてくれた作品でした。