天才の閃きを科学的に起こす 超、思考法 ー 読書日記

今年4冊目の読書日記は、「天才の閃きを科学的に起こす 超、思考法 ー コロンビア大学ビジネススクール最重要講義」(ウィリアム・ダガン著)です。

「天才の閃きを科学的に起こす 超、思考法 ー コロンビア大学ビジネススクール最重要講義」

この書籍は、人生を変えるような「斬新な考え」を生み出す脳の能力のことを、五感(嗅覚・味覚・触覚・視覚・聴覚)、直感である第6感に続く、「第7感」と呼びます。そして、「第7感」は、仕事やプライベートなどの人生の目標を達成したり、生活の質を高めたりすることを可能にするものです。新しい自分に生まれ変わらせることも可能にするようなものです。この書籍では「第7感」をいかに開発し、活用していくかを解説しています。
筆者は、コロンビア大学ビジネススクールで学生数千人に、世界各地で企業向けワークショップなどでもこの「第7感」とそれを最大限活用する方法について講義しておられるとのことです。

「第7感」を端的に表現する、こんなフレーズがこの書籍に出てきます。



「ほんの一瞬、たった一つのひらめきで、人生は永遠に変わる。」



例として、ハワード・シュルツという人物が登場します。1983年、シアトルでコーヒー豆を売る店を6店舗展開していた「スターバックス」で働いていた人物です。
その人物が、店舗で使える新しく質の良い什器を見つけるために家庭用品の展示会に参加するべく、イタリアのミラノを訪れた際のことです。シュルツは、ミラノの街に立ち並ぶコーヒーバーに目を止め、立ち寄って周囲を見渡す中で、まるで神のお告げのように、「スターバックスは良質のコーヒー豆を販売していたが、店でコーヒーを出していない」という、「いったん気づいてしまえばあまりに自明なこと」に気づくのです。そして、シュルツは、アメリカで本格的なイタリアのコーヒーバー文化を再現できれば、きっと客の心に響くはずだと考え、その後、スターバックスは、世界に名だたる大手コーヒーチェーンとなったのです。

その他にも様々な人物の例が挙げられ、また、私たちがどのように実践していくかということについても書かれています。




現在は、これまでと同じようなことを同じように続けていても、見通しが立たない世の中になっていると思います。これは、どのような職業でも言えることではないでしょうか。
常に新しい発想を持つことをしなければ、いずれ頭打ちしてしまいます。

そのような世の中で、どのようにして生き残っていけばよいのか。この書籍は、その一つの方法を示してくれていると思います。