仕事は楽しいかね? ー 読書日記

本年三冊目の書籍です。

「仕事は楽しいかね?」デイル・ドーデン著で、原題は「THE MAX STRATEGY」です。

仕事は楽しいかね?

この書籍は、先日ご紹介した「友情 平尾誠二と山中伸弥『最後の一年』」の中で、山中氏が愛読書として紹介しておられたので、興味を持ち購入しました。4日に注文して5日には届くのですから、すごい世の中になったものです。
この書籍は、物語調で、「大雪で閉鎖になった空港で、偶然出会った老人”マックス”の問いかけに動揺してしまった35歳の”私”。日々の仕事にゆきづまりを感じ、未来に期待感をもてない私に、マックスは一晩だけの講義を開始した・・・。」(帯の記載のまま)というものです。

14章からなっていますが、各章のタイトルが簡潔に真理を表しているように思います。例えば、第3章「試してみることに失敗はない」、第4章「明日は今日と違う自分になる、だよ。」、第11章「もし宇宙が信じられないような素晴らしいアイデアをくれるとして、きみはそれにふさわしいかね?」、第13章「新しいアイデアというのは、新しい場所に置かれた古いアイデアなんだ。」などです。
とりわけ、第4章では、マックスが、目標を設定することの無意味さを語り、「僕がいままでに掲げた目標が一つだけある。・・・”明日は今日と違う自分になる”だよ。」と語る文脈の中で表れます。簡にして要。シンプルですが、胸に突き刺さる言葉です。

このように非常に印象的な言葉が、随所に現れるこの書籍は、お勧めです。まだお読みでない方は、是非手にとっていただければと思います。