破天荒弁護士クボリ伝 ー 読書日記

破天荒弁護士クボリ伝

現在読みかけの書籍です。
大先輩の弁護士久保利英明氏の自伝的書籍で、同僚弁護士なども寄稿しています。
森・濱田松本法律事務所といえば、日本の四大事務所と呼ばれており、多数の弁護士を抱える巨大事務所ですが、その事務所をここまで大きくした中心の1人です。

現在半分ほど読んだところですが、感想は一言、「凄すぎる」というものにつきます。
まず、司法試験合格後すぐに司法修習に入らず、命懸けの経験をするために南方アフリカ解放闘争支援のために半年間アフリカに行くというところから既に凄い。意識がまるで違う。理由は、弁護士になった後には依頼者のために命を懸けなければならないから、その予行演習をするというものです。司法試験に合格した時にほっとして一息ついた自分を顧みて、恥じました。

弁護士になった後も、防弾チョッキを着て株主総会に臨むなど、文字通り「命懸け」で依頼に向き合ってこられています。

同じ弁護士として、この人はまさしくプロ中のプロだ、と感じました。
久保利弁護士の芯を貫いているのは、「正義」だと書かれています。自分は常に「正義」に適う方を選択してきた、と。
当たり前のようで、なかなかできることではありません。弁護士業務も、経済活動の一つという側面があるからです。しかし、決して揺るがせにしてはならないことです。

自分は「正義」に適う仕事をできているか。自らの襟を正すことができました。