アメフト ルール解説 ~その②「4回以内に10ヤード進む」編~

前回、Aチームが攻める際、4回以内に10ヤード以上進まなければ、攻撃権がBチームに移る、という話をしました。

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今回は、「4回以内に10ヤード以上進む」ということについて、もう少し詳しく解説したいと思います。
「4回」と言いましたが、では、「1回」をどうやってカウントするかというと、攻撃側のボールを持った選手がボールを持ったままフィールドに倒れるかフィールドの外に出る、あるいは、パスプレーが失敗した場合を、1回とカウントします。これらの場合を「ボールデッド」と言い、プレーが途切れます。
ここが、ラグビーやサッカー、バスケットボールなどとアメフトのルールで大きく異なる点です。ラグビー、サッカー、バスケットボールでは、反則があった場合やボールが外に出た場合にいったんプレーが途切れますが、その位置からリスタートされます。しかし、アメフトでは、プレーが途切れた場合、次の攻撃のために仕切り直しされます。

例えば、下の図のように、ボールを持った選手が自陣25ヤード地点でボールを持って倒れたとします。

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その場合、1回目の攻撃が終わり、2回目の攻撃のために仕切り直しとなります。

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上の図のとおり、ボールが中央(「ハッシュ」と言われる短い線の場所)まで戻され、改めて2回目の攻撃が始まります。
こうやって、繰り返していき、4回以内に10ヤード以上進むことができれば、もう4回の攻撃権が得られる、というように続いていきます。

次へ続きます。