無知は恥である

随分長らく遠ざかってしまっていましたが,これからコツコツと更新していきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

少し過激なタイトルかもしれませんが,最近,身に染みて感じることです。
我々弁護士の仕事は,世の中に数多ある法令等(判例を含む)に事実をあてはめ,結論を出す,という,いわゆる法的三段論法を基本的素養として成り立っているわけですが,その大前提たる法令等の知識・理解が欠けている,あるいは,誤っていれば,当然,導き出される結論は本来あるべきものと異なってしまいます。
そのことを常に念頭に置き,法令等を調査し,理解を深めることに努めねばなりません。

ある程度の知識を持ち,経験を重ねてくると,「およそこうであろう」という考えが生じてくるのが人間だと思いますが,自らの考えを過信せず,広い視野に立ち,きちんと調査・検討した上で判断するという姿勢が極めて重要だと思います。

このような記事を書いているのは,私が何か大きなミスをしたから,ということではなく,現在,憲法について,改めて学びなおそうと思い,書籍を読み漁っていて感じたからです。自分が今まで考えていなかったような広い視野から憲法について検討されていることを知り,まだまだ勉強しなければならないと強く思いました。

私が読んだのは,先輩弁護士に教えてもらった
「リベラルのことは嫌いでも,リベラリズムは嫌いにならないでください」井上達夫
「憲法の条件」大澤真幸・木村草太
今読んでいるのが,「憲法9条とわれらが日本」大澤真幸編

皆さんも,一度手にとってみていただければと思います。